ベニズワイガニとズワイガニは種類が違うのでしょうか?
- 世界中には5種2亜種の「ズワイガニ」が生息しています。
- その1種がベニズワイガニです。
高志の紅ガニ(富山湾産 紅ズワイガニ)
食べチョク
富山湾の紅ズワイガニ | 紅ズワイガニ 昆布締め [富山ブランド名:高志(こし)の紅(あか)ガニ] |
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¥2,980(税込) |
別の1種の「タイセイヨウズワイガニ」の亜種が、いわゆる北陸で水揚げされる「ズワイガニ」です。
ベニズワイガニとズワイガニの大きな違いが色です。
生きているズワイガニは、このように茶色の体色をしています。
- ペニズワイ;普段から鮮やかな紅色。
- ズワイガニ;普段は茶色みがかっているが、茄でると赤くなる。
そして棲む場所も違い、
- ペニズワイ;水深1000m前後の深海に多く榎む。
- ズワイガニ;水深300m前後の海底に多く棲む。
ですから、岸から少し離れただけでグンと深くなる富山湾では、ズワイガニよりもべ二ズワイが多くとれるというわけですね♪
またオスとメスの大きさが倍以上違うのも、ズワイガニの特徴です。
石川県でいうズワイガニのメス「香箱ガニ」は、オスと比べると小ぶりです。
オスもメスも脱皮をするたび大きくなりますが、メスは生後8~10年で最終脱皮を終え、それ以上は大きくりません。
オスは10~12年かけてさらに脱皮を繰り返すので、メスよりも大きくなります。
大きいオスのほうが豪華な感じけど、メスの内子と外子を好むカ二連も多いそうです。
沢山、名前があるけれど、どれがどのカニ?
北陸にはいろいろな名前のカニがいますが、全部違う種類でしょうか?
富山のベニズワイガニ以外は、全部「ズワイガニ」です。
福井県で水揚げされるズワイガニは「越前がに」です。
その名前の歴史は古く、16世紀の公家の日記にも「越前がに」の表記が見られるとか。
そして越前がにのメスが「セイコガニ」です。
背中に子を持つから「背子」→「セイコ」と呼ばれるようになったらしいのです。
これが隣の石川県に行くと、ズワイガニの呼び名は「加能ガニ」に変わります。
「加賀」と「能登」から1文字ずつ取った名前ですが、歴史はまだ新しく、2006年に県産ズワイガニの名を一般公募をして決まったそうです♪
そしてこの加能ガニのメスが「香箱ガニ」です。
昔は「甲箱ガニ」とも書いたそうですが、いつの頃からか「香箱」になりました。
内子の香りが芳ばしいから、お茶の道具でお香を入れる「香箱」に似ているから、と由来も諸説さまざまです。^^
富山のベニズワイは、別名「高志の紅ガニ」です。
このほか新潟県のズワイガニは特に別名はないそうですが、メスは「メガニ」と呼ばれています。
よく耳にする「松葉ガニ」は、ズワイガニの山陰地方の呼び名です。
そしてどの地域の皆さんも「ウチのカニがいちばん」と胸を張ります。
それはプライドというよりもたぶん、地元を愛する気持ちの裏返しでしょう。
郷土愛の強さが、カニの呼び名の違いになって表れているのかもしれませんね♪
富山湾の紅ズワイガニ | 紅ズワイガニ 昆布締め [富山ブランド名:高志の紅ガニ] |
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*)このページの画像と文章の引用先:
JR東日本発刊「感じる旅、考える旅 トランヴェール」「2018年1月号P14,P15」より。