料理旅館「望洋楼」 (福井・東尋坊三国温泉)
料理旅館「望洋楼(ぼうようろう)」は、1878年に創業し、140年余りに及ぶ歴史を有する老舗の宿です。
- ダイニングは一組ごとに個室イン分かれています。静かな室内から日本海を望めば、荒々しさは鳴りを潜め、まるで一幅の絵のよう。
- 一杯一杯違う越前ガニを、塩加減や湯の温度、茹で時間を調整して調理しますので、羽二重(はぶたえ)のようになめらかで上品な茹でガニを食せます。
2021年11月、蟹の解禁とともにリニューアルオープンし、廻船問屋の趣を残した木造建築から、スタイリッシュなコンクリート造りの美術館のような空間へと、その姿を一新させました。
笏谷石や越前和紙、越前瓦など福井の空間素材を使った内装の7つの客室は、それぞれしつらえと日本海の眺めが異なり、吹きすさぶ日本海の強風と荒波とは対極の、隔絶されたような静けさが漂います。
もちろん、全国からやってくるお客さんの目当ては、最高の越前蟹!
望洋楼のある三国沖は、「ずわい蟹をおいしくする、世界一の漁場」と言われる九頭竜川から山の伏流水が流れ込み、真水と海水が混ざり合う境界点にあり、そして、三国港から約40キロメートル沖には、日本海随一といわれる漁礁・玄達瀬(げんたつせ)が広がります。
最高の環境で育つ蟹は、大きさもさることながら、身質のよさや味噌の繊細な味わいに定評があります。
「望洋楼」では、市場の競りには毎回足を運び、越前蟹中の越前蟹を仕入れています。
「姿形がよく、身がぎっしり詰まって、味噌が甘い。」越前蟹の特徴を最大限に備えた越前蟹をお客さんに提供するために日夜奔走しているのです。
皇室献上級コース
料理旅館「望洋楼」の夢のような蟹尽くしは、三方産の梅を使川した吟醸梅清酒と、昆布締めした蟹をキャビアで包んだ先付から始まります。
目にも鮮やかなせいこ蟹(ズワイガニのメス)は、12月で禁漁となる限定中の限定の美味。
サイズの大きなものだけを厳選して使います。
甘さが際立つ蟹刺し
を経て、いよいよ皇室献上級のゆで蟹が登場。
ダイニングを設けて厨房が近くなったことで、より出来たてを届けられるようになりました。
お次は焼き蟹。
- 生の蟹でしかできない調理法です。
- 香ばしい煙のなかで煮え立つ蟹味噌に蟹身を浸していただくと。
- これぞ蟹の真髄という極上の味わい。
手打ち蕎友と蟹の天ぷらを食したあとは、蟹身と蟹味噌たっぷりの蟹ご飯
に、昆布と蟹の殼で出汁を取った赤出汁。
どこまでも蟹が登場するコースの最後は、福井では「冬にこたつに入って食べる」という水ようかんで締めくくります。
福井名物の辛み藤麦と蟹の天ぷら
- 福井名物の辛み藤麦と、蟹の天ぷらは後半に登場。
- 大根おろしの搾り汁のさっぱりと引き締まった味わいは、蟹尽くしの小休止に。
福井県坂井市三国町米ケ脇4-3-38 tel.0776-82-0067
- 一泊2食付き2名1室の1名料金[皇室献上級コース](11月6日~12月26日)175,450円(サ込。コースは4月16日まで実施。期間により内容や料金が異なる)
- せいこ蟹(漁解禁から1月中旬~下旬ごろまで)。
- 蟹刺し、ゆで蟹,焼き蟹など全9品
- IN15時 OUT11時 全7室
せいこわっば寿し~越前蟹の坊(望洋楼直営料理店)
- 帰路もぜひ蟹で締めたいもの。
- せいこ蟹を約2杯分身出しした「せいこわっば寿し」。望洋楼直営の料理店「越前蟹の坊」で購入できます。
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